教会報から
図書紹介
『世界で一番たいせつなあなたへ』と『あなたのままで輝いて』
Bさん(男性)
著者の片柳弘史(かたやなぎ ひろし)神父は、大学卒業後まもなくインドのコルカタ(旧名カルカッタ)に行き、マザー・テレサのもとで1年あまりボランティアをしました。マザー・テレサから神父になることを勧められたそうです。
本書は、マザー・テレサのことば(その英語原文も添えられています)と、RIEさんのほのぼのとした絵、片柳神父の説明(エッセー、2ページ位)の繰り返しで出来ています。例えば、以下のようです:
周りの人から受け入れられず、
自分でさえ自分を
受け入れられないときでも、
神さまはあなたを、
受け入れて下さいます。
When not accepted by others, even by yourself,
God is the one who accepts you.
自分を受け入れる
自分の思った通りに生きられないときや、何か大きな失敗をしてしまったとき、わたしたちはつい「もうだめだ。どうせわたしなんか」と思ってしまいます。人から受け入れてもらえないだけでなく、自分自身でさえ自分を受け入れられなくなってしまうのです。なぜでしょう。
それはきっと、わたしたちの心のどこかに、「こんなはずじゃなかった」という思いがあるからです。「こんな会社に入るはずじゃなかった」、だから「もうだめだ」。「こんな失敗をするはずじゃなかった」、だから「もうだめだ」、ということになるのです。
でも、どうして「こんなはずじゃなかった」と言えるのでしょう。それは、思い込みでしかありません。わたしたちは、自分で勝手に「こんなはず」の自分、理想の自分を作り上げ、その理想通りにならない自分を責めてしまうのです。わたしたちを苦しめるのは、起こったことそのものではなく、実はわたしたち自身なのです。(以下略)
※片柳弘史『世界で一番たいせつなあなたへ(マザー・テレサからの贈り物)』(PHP研究所)より抜粋
著者はマザー・テレサのことばを紹介し、わかりやすく説明してくれます。マザー・テレサのことばはキリスト教の教えの実践でもあり、人生の知恵でもあります。まさに、「マザー・テレサからの贈り物」です。
また、本書の続編として、「あなたのままで輝いて(マザー・テレサが教えてくれたこと)」(PHP研究所)も出版されました。
上記2冊の入手方法は、インターネット通販が便利です。アマゾンを始め多くの通販サイトから入手することができます。本の題名と、著者名、出版社名を伝えれば、書店で取り寄せることもできます。また、カトリック上福岡教会の図書室にも入っています。
2016被昇天号(2016年8月15日発行)より転載