教会報から

モミの木ボランティアに参加して

Qさん(女性)

9月24日(水)早朝5時、川越、上福岡、飯能の3教会のボランティア4名が福島県いわき市の「モミの木」へと向かいました。「私に出来ることは何か。仮設の皆さんと話がしたい。」と思い参加しました。福島県は私の故郷です。双葉町から約22キロ、大熊町を過ぎひと山越えた所に田村市都路町(みやこじまち)(旧都路村)があります。私は高校3年間双葉町に下宿していました。その当時、東京電力(原発)は建設中で都路村からも多くの人が働きに来ていたのを覚えています。

モミの木ボランティア

24日午前、一か所目の集会所へ。女性は毛糸で「コサージュ」を作りながら、男性は知恵の輪をしながら話をしていました。私は赤の毛糸、隣の女性は白の毛糸で編み始めました。指導者から「最後の仕上げで、美しいバラの花になるか、またはタケノコになるか決まります。」と言われ、皆で顔を見合わせ大笑いしてしまいました。彼女は自宅に帰り着替えて胸に「コサージュ」を付けて戻ってきたのです。太陽に輝いて光って見えました。

そして私達が帰り際、「これ、あげるよ。」と言って、緑色の知恵の輪を窓から手渡してくれた男性。その優しさに涙がこぼれそうになりました。私は皆さんを忘れません。しかし、自分が都路出身であることは言えなかったのです。

午後、二か所目の集会所は参加者同士で話が盛りあがり、皆さん楽しそうでした。編み物をする人は少なかったです。

「昔は編み物も何でもできたけど、今はもうみんな忘れてしまったのよ。」と繰り返し話す方がいました。コサージュを作り差しだすと、喜んでバックに入れ、また、同じようと、喜んでバッグに入れ、また同じように繰り返し話をしました。また別の女性が「震災と共に全部おいて、ここに来たの。」と心の中を語りました。

25日午前、三か所目の集会所へ。台風の影響で雨でした。

最初に来た男性に都路出身ですと言いました。「都路、知ってるよ。親戚がいるよ。」と話してくれたので、ほっとしました。福島出身のボランティアが珍しかったのか「都路の人が来ているよ。」と話しているのが聞こえました。その隣に若いお母さんと高校1年の息子さんがいました。5人家族。あまりに仲が良いので話を聞くと、「結婚する時に夫婦で仲の良い家庭を作ろうと話し合いました。たとえどんな状況になっても、仮設にいても、幸せです。」という。本当にいい家族に出会いました。

3か所の集会所で色々な話を聞くことが出来ました。福島の方言が懐かしかったです。あっという間の出来事でした。コーヒーが人気でした。機会があればまた参加したいです。私達は代われるが、彼らは代わることができないのです。

「モミの木カフェ」を、避難している皆さんが待っています。美味しいコーヒーを飲みながらホッと一息したいと思っています。最後の一人まで続けて頂けることをお祈りします。

(初出:カトリック川越教会「いづみ」2014年11月号)

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2014クリスマス号(2014年12月25日発行)より転載

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