教会報から

上福岡教会と私 〜過去から未来へ〜(日本語訳)

Aさん(女性)

「何が起きようが、キリスト教の信仰だけは捨てないでね。」これが母の私への「はなむけ」の言葉でした。20年以上前、私は日本人の夫との日本での新生活にむけて、旅立とうとしていました。私は自信をもって、「もちろん絶対捨てません」と答えましたが、日本とフィリピンではずいぶんと事情が違うことを知ってはいませんでした。こと信仰に関しては、私達フィリピン人が当然の事と思っている事がずいぶんとたくさんあります。たとえば、複数の教会に簡単に行けるし、毎日複数回ミサがあり、特に日曜日には何回もミサがあります。また、同じキリスト教の信仰を持った人々とのつき合いがあります。これらのことは日本では簡単には見つからない事です。はじめのうち、私達夫婦は適当にいろいろな教会のミサにあずかっていました。そして上福岡教会を見つけました。そして知らず知らずの内に、毎週ここに通うようになりました。当時の上福岡教会は古ぼけた建物で、全然立派ではありませんでした。でも、まるで自分の家にいるような気がしました。それは多くのフィリピン人の仲間達がいるからだけではなく、思いやりのある日本人信者の皆さんが、この教会の多国籍の信者のニーズに合うように、理解し、世話をやいてくださるからでした。

私達夫婦は2人の娘達に恵まれました。娘達は上福岡教会で、クリスマス、聖週間、復活祭などを祝いながら、霊的に成長していきました。娘達が這い這いしたり、教会中を駆け回ったりして他の子供達と遊んでいたのが、ついこの間のような気がします。しかし、娘達はほぼ大人となり、教会のかわいい子供達と遊んでやったりして楽しむようになりました。

上福岡教会の建替えには、資金集めと建設で約11年を要しました。そして、計画から資金集めを経て実際の建設にかけて、ごくささやかではありますが、係われたことは、すばらしいことでした。教会の信徒達は情熱をもって協力し合い、遂には新しい教会が立つのを見ることになりました。これは聖霊のお恵みなしには有り得ないことでした。しかし、教会は信者がいなければ、ただの建物です。イエス様への同じ信仰を分かち合う人々がいてこその教会なのです。人々は来たり、去ったりします。しかし、この教会が、皮膚の色や人種を越えて皆のための「灯台の光」であり、「霊的安らぎと成長の場」であり続けることが私の願いです。

私の子供達について言えば、学校行事や部活動で忙しくて、日曜日のミサに毎週は出られないでいます。親としては、彼女らの将来を心配しています。そして気がつけば、むかし母に言われた言葉を繰り返しています。「キリスト教の信仰だけは捨てないでね・・・」と。上福岡教会で培われたキリスト教の信仰が、彼女達の人生で錨の役目を果たし続けることを願っています。

(英語原文へ)

カトリック上福岡教会創立50周年記念誌
(2013年10月20日発行)より転載

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